PLAYER DEVELOPMENT MODEL|U12-U13
U12-U13 ポジショナル理解期
「関係性で相手を分断する」
THEME
個人の判断をグループ戦術へ発展させる
クラブのプレーモデル「MOVING DIVIDE FOOTBALL」の中心概念を、本格的にゲームへ落とし込む時期です。幅・深さ・サポート・流動性・優位性・3人目を連動させます。8人制から11人制へ移る、つなぎの年代でもあります。
戦術の単位:グループ(2〜4人)

GROWTH
この年代の発達の特徴
- 身長が大きく伸びる選手が出てきます。動きの感覚がずれたりケガが起きやすくなるため、負荷を個別に調整します。
- 成長の時期に大きな個人差があります。早く体が大きくなった選手だけを評価せず、判断と技術を見落としません。
- 抽象的な考え方ができ、「なぜそうなるのか」という因果関係を理解できます。
- 役割を与え、責任感と自信を育てます。
PLAY
攻守で求めること
攻撃
中と外のパスコース、ラインブレイク(相手のラインを越える)、ブロックでの前進、3人目、ポジション交換を導入します。
守備
DFラインと中盤のカバー、コンパクトさ、スライド、プレッシングを連動。プレスのきっかけを理解します。
切り替え
5秒以内の圧力と組織的な即時奪回。奪ったら速攻と保持を使い分けます。
ポジション
主なポジションを決め始めつつ、隣のポジションも必ず経験します。
PERCEPTION
何を見るか(認知の範囲)
認知の対象を「今」から「次」へ。次にどこが空くのかを予測し、ライン間の状況と、配置の中での自分の役割をつかみます。
COACHING
コーチングのポイント
- 「相手をどこへ動かしたい?」「次に空くスペースは?」「誰がスペースをつくっている?」「誰がそのスペースを使う?」と、プレーの因果関係を考えさせます。
- 8人制から11人制への移行では、ピッチの広さとポジションの役割の違いを、図や映像で具体的に伝えます。
48 WEEKS
12のテーマ(例)
1年を4週ずつ12のサイクルに分け、1つのテーマを最低4週続けて学びを定着させます。テーマの順番は、チームの状況に合わせて入れ替えます。
IN PRACTICE
トレーニングの現場から
12のテーマは、毎週のトレーニングと試合のなかで繰り返し取り組みます。ドイツ遠征では、現地クラブとのトレーニングで学んだことを試します。



EXIT
次の年代へ渡す力(出口)
- 遠いスペースを認知して使える
- ポジショナルプレーの基礎
- ライン間で受ける動き
- カバーリング(近い・遠い)
- トランジションの継続性
- ブロック形成のスピード
FOR PARENTS
保護者の皆さまへ
小学生のうちはポジションを固定せず、いろいろな役割を経験してきました。ポジションを本格的に決め始めるのは、この年代からです。体が急に大きくなる時期でもあるので、体調の変化があればコーチにお知らせください。
試合の日は「指示」ではなく「応援」を
| 控えてほしい声かけ | おすすめの声かけ |
|---|---|
| 「そこでパス!」「打て!」 | 「いいぞ!」「ナイスチャレンジ!」 |
| 「なんで今のを外すの!」 | 「惜しい!次いこう!」 |
| 「審判ちゃんと見て!」 | 判定にはコメントせず、拍手で応援 |
帰り道は反省会よりも「楽しかった?」「どんなプレーに挑戦した?」と聞いてみてください。
子どもたちの合言葉
| 場面 | 合言葉 |
|---|---|
| 攻めるとき | 広げて、ずらして、前進する |
| ボールを失ったとき | 失った瞬間が最初の守備 |
| 守るとき | 限定して、奪い切る |
| ボールを奪ったとき | 奪ったら最初に前を見る |
お子さまが家で口にしたら「どういう意味?」と聞いてみてください。