PLAYER DEVELOPMENT MODEL|U10-U11
U10-U11 判断の質向上期
「優位性をつくる」
THEME
認知によって優位性を発見し、仲間と前進する
「空いている場所」から一歩進み、なぜその場所が有利なのかを理解する時期です。認知・分析・選択・実行の質を高め、自分で修正する力を育てます。
戦術の単位:2〜3人

GROWTH
この年代の発達の特徴
- 新しい動きを見てすぐに真似できる、技術習得にとって特に大切な時期です。質の高いお手本と、判断を伴う反復を多く取り入れます。
- 「なぜ?」を考え、言葉で説明できるようになります。問いかけ中心の指導が大きな効果を持ちます。
- 3〜4人の関係や、チーム全体の配置を理解できるようになります。
- 体格や成長のペースの差が目立ち始めます。体の大きさだけで評価しません。
PLAY
攻守で求めること
攻撃
数的優位・位置的優位・質的優位の考え方を段階的に導入。「数的優位をつくる → 相手を動かす → フリーな選手から前進する」を学びます。
守備
「プレス+カバー」の関係を導入。パスコースを切り、斜めの関係でカバーします。
切り替え
即時奪回とブロック形成の違いを知り、奪った後の攻撃の優先順位を理解します。
ポジション
8人制の各ポジションをローテーションで経験し、役割の違いを言葉で説明できるようにします。
PERCEPTION
何を見るか(認知の範囲)
「ボールが来る前に見る」が本格的な基準になります。相手・味方・スペース・次のプレーを見て、遠いスペースを見る習慣もつくります。
COACHING
コーチングのポイント
- 「受ける前に何が見えていた?」「相手を一人動かしたら誰が空く?」「パスと運ぶ、どちらが前進できる?」と問いかけます。
- 人数・方向・ゴールを段階的に加えて、難しさを調整します。
48 WEEKS
12のテーマ(例)
1年を4週ずつ12のサイクルに分け、1つのテーマを最低4週続けて学びを定着させます。テーマの順番は、チームの状況に合わせて入れ替えます。
IN PRACTICE
トレーニングの現場から
12のテーマは、毎週のトレーニングと試合のなかで繰り返し取り組みます。ドイツ遠征では、現地クラブとのトレーニングで学んだことを試します。



EXIT
次の年代へ渡す力(出口)
- パスの優先順位で前進できる
- サポート(前進・継続・緊急)
- 受ける前の認知
- 受け手が優位になるパス
- マークを外すタイミング
- 数的優位の活用
- カバーリングの理解
- ビルドアップの基礎
- 攻守の切り替えをゲームで表現できる
FOR PARENTS
保護者の皆さまへ
練習でコーチが「今何が見えていた?」と問いかけ、すぐに答えを言わないのは、子どもが自分で気づくためです。ご家庭でも「どうしてそうしたの?」と聞いてみてください。
試合の日は「指示」ではなく「応援」を
| 控えてほしい声かけ | おすすめの声かけ |
|---|---|
| 「そこでパス!」「打て!」 | 「いいぞ!」「ナイスチャレンジ!」 |
| 「なんで今のを外すの!」 | 「惜しい!次いこう!」 |
| 「審判ちゃんと見て!」 | 判定にはコメントせず、拍手で応援 |
帰り道は反省会よりも「楽しかった?」「どんなプレーに挑戦した?」と聞いてみてください。
子どもたちの合言葉
| 場面 | 合言葉 |
|---|---|
| 攻めるとき | 広げて、ずらして、前進する |
| ボールを失ったとき | 失った瞬間が最初の守備 |
| 守るとき | 限定して、奪い切る |
| ボールを奪ったとき | 奪ったら最初に前を見る |
お子さまが家で口にしたら「どういう意味?」と聞いてみてください。