PLAYER DEVELOPMENT MODEL|U8-U9
U8-U9 個人戦術基礎期
「自分+味方+相手」
THEME
相手を見て、味方を使える選手になる
個人の技術から、周りとの関係へと育成を広げる時期です。技術と判断を結びつけ、「いつ・どこで・なぜ」を問い始めます。
戦術の単位:個人 → 2人

GROWTH
この年代の発達の特徴
- 身のこなしが大きく伸びる時期。両足のタッチ、方向転換、ステップを繰り返し経験します。
- 自分中心の見方から、味方や相手を意識できるようになり始めます。2人・3人の関係なら理解できます。
- ルールや約束事を守ろうとする意識が育ちます。ゲームのルールで学ぶ方法が効果的です。
- 他者との比較を気にし始めます。過去の本人と比べて成長を認め、自信を育てます。
PLAY
攻守で求めること
攻撃
中心原則は「相手を引きつけて、空いている味方を使う」。ボールを持たない選手もサポートと立ち位置を意識し、幅と深さを使って前進します。
守備
近い選手が素早くプレッシャー。幅を狭め、スライドし、守備の三角形をつくります。
切り替え
失ったら一番近い選手がすぐ寄せる。奪ったら前のスペースを探し、フリーな味方を使う。
ポジション
固定せず、「前・まん中・後ろ」の役割を交代で経験します。
PERCEPTION
何を見るか(認知の範囲)
見る対象を ボール → ゴール → 相手 → 味方 → スペース まで広げます。首を振って情報を集める習慣をつくります。
COACHING
コーチングのポイント
- 「相手は君に来ている?」「誰がフリー?」「近づきすぎていない?」「どこなら前向きで受けられる?」と問いかけます。
- 2vs1・3vs2など数的優位の場面を意図的につくり、「味方を使う」成功体験を積みます。
- ポジションを固定せず、いろいろな役割を経験します。
48 WEEKS
12のテーマ(例)
1年を4週ずつ12のサイクルに分け、1つのテーマを最低4週続けて学びを定着させます。テーマの順番は、チームの状況に合わせて入れ替えます。
01ファーストタッチ方向づけたコントロール・両足
02パスか前進か引きつける・前進のパス
03サポート近づきすぎない・違うパスコース
04運ぶドリブルタッチの大小・顔を上げる
05抜くドリブルフェイント・リズムの変化
06マーク守備の三角形・距離の管理
071vs1守備素早いプレッシャー・抜かれない
08ブロックで前進幅と深さ・位置取り
09守備のスライド幅を狭める・ボールサイドの圧縮
10攻守の切り替え失った瞬間・奪い返す
11認知首振り・マークの位置の確認
12まとめパス・サポート・守備
IN PRACTICE
トレーニングの現場から
12のテーマは、毎週のトレーニングと試合のなかで繰り返し取り組みます。ドイツ遠征では、現地クラブとのトレーニングで学んだことを試します。



EXIT
次の年代へ渡す力(出口)
- 相手を見てコントロールの方向を変えられる
- 運ぶ・パスを選べる
- サポートの質(距離・角度)
- パスの強弱
- 幅と深さの理解
- 守備の三角形、マークとスライド
- 攻守の切り替えの速さ
- 前進の判断
FOR PARENTS
保護者の皆さまへ
この時期のテーマ自分で判断する第一歩
練習で多く取り組むことパスかドリブルかの判断、味方を助ける立ち位置
こんな姿が見られたら成長のサインボールを受ける前に周りを見ている
他の子との比較を気にし始める時期です。比べるなら「以前の本人」と。半年前よりできるようになったことを一緒に見つけてください。
試合の日は「指示」ではなく「応援」を
| 控えてほしい声かけ | おすすめの声かけ |
|---|---|
| 「そこでパス!」「打て!」 | 「いいぞ!」「ナイスチャレンジ!」 |
| 「なんで今のを外すの!」 | 「惜しい!次いこう!」 |
| 「審判ちゃんと見て!」 | 判定にはコメントせず、拍手で応援 |
帰り道は反省会よりも「楽しかった?」「どんなプレーに挑戦した?」と聞いてみてください。
子どもたちの合言葉
| 場面 | 合言葉 |
|---|---|
| 攻めるとき | ひろがって、まえへ! |
| ボールを失ったとき | すぐ とりかえす! |
| 守るとき | ぬかれない! |
| ボールを奪ったとき | まず まえを 見る! |
お子さまが家で口にしたら「どういう意味?」と聞いてみてください。